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白描 源氏物語

【第五十帖】東屋(あずまや)

さしとむる むぐらやしげき 東屋のあまりほどふる 雨そそきかな

■現代語訳
戸口をぴったり閉ざすほど葎が繁ったこの東屋で、雨に濡れて、あまりに長い間待たせられることよ。(薫の君)

■鑑賞
その頃、浮舟の君には、結婚話が持ち上がっていました。しかしお相手は、継父の常陸介(ひたちのすけ)の財産がお目当て。浮舟の君が血の繋がらぬ連れ子と知ると、一方的に破談して、二女の姫に乗り換えてしまいます。母君は大いに怒り、二条院に中の君を訪ねて、わが姫の後見を願い出ました。薫の君が浮舟の君をご所望と聞いて、わが姫を見捨てた婿どのや、冷淡な夫を見返してやりたかったのです。中の君は、早速、薫の君に浮舟の君の話をご紹介なさいます。 ある日、お邸で見知らぬ女(浮舟)を見かけた匂宮は、
「あなたは誰なのです。聞かせてもらえないうちは放しませんよ」
とにわかに言いよります。
女房が機転を利かし、また宮中からお使いもあったため、ことなきを得ましたが、浮舟の君はすっかり動転してしまいました。 母君のご配慮で、浮舟の君は三条にご用意された東屋に移りました。 薫の君はそこで一夜をお過ごしになると、浮舟の君を宇治の地にお移しになります。 お邸に迎えるには世評が気にかかり、宇治の山荘にしばらく隠しておくことにしたのです。 浮舟の君は、意外な成り行きに、ただぼう然とするばかりです。