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白描 源氏物語

【第四十八帖】早蕨(さわらび)

「この春は誰にか見せんなき人の かたみにつめる峰のさわらび」

■現代語訳
姉君すら亡くなり、一体この春の贈り物を誰にお見せしたらいいのでしょうか。 亡き父の形見に摘んでいただいた峰の早蕨(さわらび)を。(中の君)

■鑑賞
悲しみのうちに、年が改まりました。春の息吹を共に分かち合ったお父さまもお姉さまも、すでにいらっしゃいません。
「花の色も鳥の声も、仲睦まじく語りあう人があったからこそ美しくも思い、気の晴れたものを、今は万事が悲しみに沈むばかり・・・」
山寺の阿闍梨から、中の君に心づくしの山菜とお便りが届きました。 匂宮のいかにも立派に飾ったお便りに比べても、阿闍梨の武骨なお歌に、まことの心が感じられ、 そのお優しさが心にしみるのでした。 匂宮さまは一人ぼっちになった中の君を、二条院に迎えることにします。 女房たちはうきうきと支度に励みますが、中の君はただ物思いに沈むばかり。
後見役の薫さまは、細やかに配慮して準備をお手伝いしますが、今さらながら中の君をお譲りしたことが悔やまれてならず、足しげく二条院にもお訪ねのご様子です。 匂宮は、親しすぎるお二人の関係にご不審の念を抱かれます。