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白描 源氏物語

【第四十七帖】総角(あげまき)

「ぬきもあへず もろき涙の玉の緒に長き契りをいかが結ばむ」

■現代語訳
糸に貫きとめることのできない涙の玉のように、いつ終わるとも知れぬ 私の命です。どうして結婚のお約束などできましょうか。(大君)

■鑑賞
八の宮の一周忌が過ぎましたが、薫の君と大君(おおいぎみ)の想いは、ただすれ違うばかりでした。 しかしお付きの女房たちは、山里での心細い生活に耐えられず、薫の君と大君の結婚を望み、御寝所にまで手引きする始末。 気配を察した大君は、中の君をその場に残して、姿を隠します。
「それでは、妹さえ結婚してしまえば」
と考えた薫の君は、匂宮(におうのみや)を中の君のご寝所に招くと、闇のまぎれに思いを遂げさせてしまいます。 そして、大君に向かい、
「私とあなたとの間に何もなかったと誰が思うでしょう」
と、ご結婚をお迫りになります。しかしそれは誇り高い大君に、かえって独身を貫く決意をさせただけでした。
さて、中の君と結ばれた匂宮ですが、今は夕霧右大臣家とのご婚約を控えた大切な時。 父帝・母宮にも忍び歩きを固く禁じられ、宇治に通うことができません。
「こんなことなら結婚させるのではなかった」
と妹の将来を悲観した大君は、病を悪化させ、宇治に駆けつけた薫の君のご看病もむなしく、最後には花が枯れゆくように静かに息を引き取られました。