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白描 源氏物語

【第四十五帖】橋姫(はしひめ)

「橋姫の心をくみて高瀬さす 棹のしづくに袖ぞ濡れるる」

■現代語訳
宇治の橋姫のようなあなたの気持を察して、舟の棹(さお)のしずくに舟人が 袖を濡らすように、私の袖も涙でぬれてしまいました。(薫の君)

■鑑賞

その頃、世間から忘れられた古宮がいらっしゃいました。光源氏さまの異母弟、八の宮さまでございます。 かつて源氏追放をはかった右大臣家の政略から、新しい東宮(とうぐう)の候補にも奉られたのですが、ご失脚の後は、宇治の里で俗聖(ぞくひじり)として仏道修行にいそしむ毎日です。 宇治の阿闍梨さまにこのお話を聞いた薫さまは、その人柄と生活にあこがれ宇治通いをお始めになりました。 秋、山荘に宮さまご不在の月夜の晩、薫さまは琴と琵琶に興じる、美しい姫君たちを垣間見ます。 気品に満ちて思慮深い大君(おおいきみ)さま、可憐でかわいらしい中の君さま。 薫さまが見初めたのは大君さまでした。
後日、宇治を訪ねた薫さまは、宮さまに姫君たちの将来を託されますが、何という偶然でございましょうか、この邸に仕える老女房の弁は、実の父上、柏木さまにゆかりの人だったのです。 死の床で亡父が、若き日の母上に宛てた恋文をご覧になり、薫さまは深い衝撃を受け、この暗い出生の秘密を、胸にお封じになるのでした。