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白描 源氏物語

【第四帖】夕顔(ゆうがお)

白き扇の、いとうこがしたるを、「これを置きて、参らせよ。枝も情なげなめる花を」

■現代語訳

香を焚きしめた白い扇を取り出すと、「これにのせて差し上げてくださいな。 折枝にするには、なよなよした花ですから」と言いました。(夕顔の家の女童)

■鑑賞

源氏の君が六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)と逢瀬を重ねていた頃です。御所からの帰り、病にかかった乳母を、五条の家に見舞いました。その家の隣に、垣根に夕顔の花の咲いた家があります。 花を取ろうとすると、女童(めのわらわ)が出てきて、白扇に書かれた歌を贈られます。 この夕顔の君こそは、頭中将(とうのちゅうじょう)の許を去った「常夏の女(とこなつのひと)」だったのですが、まだ源氏の君の知るところではありません。
内気で頼りなげな、おっとりとした夕顔の君に、源氏の君はすっかり魅入られていきます。 しかしある夜、二人きりになるために出かけた廃院で、物の怪が現れて、夕顔の君を取り殺してしまいました。
源氏の君は夕顔の忘れ形見の撫子(なでしこ)の姫君玉鬘(たまかずら)を引き取ろうとしますが、その消息は杳(よう)として知ることはできませんでした。