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白描 源氏物語

【第三十八帖】鈴虫(すずむし)

へだてなく はちすの宿を 契りても きみがこころや すまじとすらむ

■現代語訳
来世は同じ蓮で一緒に住もうとお約束などなさいましても、殿のお心は私を許すことなく、一緒に住もうなどとはなさらないでしょうに。
(女三の宮)

■鑑賞

蓮の花が盛りの頃、女三の宮さまの持仏開眼供養が盛大に営まれます。 まだ若くはかなげな宮さまが、いよいよ仏道深くお入りになるお姿に、源氏の大殿はかえって未練をお感じになりますが、宮さまは静かな生活をお望みになるばかりです。
八月十五夜、源氏の大殿は宮さまをたずね、その庭の鈴虫の声のたいそう美しいのを賞美しながら宮の歌に唱和し、琴を弾き、その夜は歌と管弦の鈴虫の宴となりました。
今は譲位した冷泉院から、月の宴のご招待をいただき、名乗れぬまでも実の親子の心通うご対面となります。 その翌朝お会いした秋好中宮さまは、六条御息所の怨霊のお噂に、お心を痛め、ご出家をお望みでした。
「母は、地獄の業火をさまよっているのです。この火を消し冷ますことができましたのなら・・・」
「おやめなさいませ。浮世にいる間は、業火は消すことができないものです」
と、源氏の大殿は追善供養だけおすすめになります。それは大殿ご自身のお心でもありました。