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白描 源氏物語

【第三十六帖】柏木(かしわぎ)

「あはれ。残り少なき世に生ひ出づべき人にこそ」とて、抱きとりたまへば、いと心やすくうち笑みて、つぶつぶと肥えて白ううつくし。

■現代語訳
「かわいそうな子だ。残り少ない晩年に生まれて、成人するところを見届けることもできまい」とおっしゃりながらお抱きになると、人見知りもせずに、にこにこ笑い、まるまると太って色白で、本当にかわいらしいのです。

■鑑賞

朱雀院の五十の賀の試楽の日、源氏の大殿は柏木さまを呼び出し、上機嫌に酒をおすすめになります。
源氏の殿に全てを見透かされていることを知り、また、その皮肉めいた言葉に打撃をうけた柏木さまは、逃げるようにお邸にお戻りになると、そのまま病に臥せてしまいました。
この後、女三の宮は薫さまをご出産になり、源氏の大殿は人々のお祝いに、笑顔でお応えになりますが、
(これも藤壺の宮との秘事の報いなのだろうか)と、そのお心は冷たいままでした。
女三の宮さまは、もはや大殿に会わせる顔もなく、お見舞いに来た父上の朱雀院に願い出て、ご出家になります。 柏木さまは親友の夕霧さまに後事を託し、泡の消えるようにお亡くなりになります。
源氏の大殿は、後に残された薫さまをお抱き取りになりながら、その出生の秘事を憐れに思われたとのことです。