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白描 源氏物語

【第三十一帖】真木柱(まきばしら)

にはかに起き上がりて、大きなる籠の下なりつる火取りを取り寄せて、殿のうしろに寄りて、さと沃(い)かけたまふ・・・

■現代語訳
北の方は突然起き上がると、大きな伏籠の下にあった香炉を取り寄せ、髭黒の殿の後ろにまわって、ぱあと灰を浴びせかけられます。

■鑑賞

玉鬘をわがものとなさったのは、髭黒大将(ひげくろのたいしょう)でした。 内大臣家を通じて、侍女が、寝所に手引きをしたのです。 玉鬘は身の不運を嘆き、ただ呆然とするばかりでした。
冷泉帝に差しあげるつもりだった源氏の殿は困惑しますが、髭黒さまは宮中の実力者、このご結婚を認めないわけにはゆきませんでした。 永年連れ添った髭黒さまの北の方の、その嘆きをよそにお洒落めかして、玉鬘のもとにお出かけになる髭黒大将。 北の方は衣装支度をけなげにお手伝いするうちに、突如ご乱心して、香炉の灰をお浴びかけさせになります。 おそれをなした髭黒さまは北の方を避けてついに寄りつかなくなり、北の方と姫君たちは、お里の式部即邸に引き取られてゆきます。 別れの日、真木柱の姫君は、お邸の柱のひび割れの隙間に、悲しみの歌を書き付けた紙を挿し入れていかれました。
翌年の十一月、玉鬘に若君がお生まれになりました。