{@ member.last_name @} {@ member.first_name @} 様こんにちは
{@ member.stage_name @}会員 {@ member.active_points @}ポイント
0120-917-010
電話受付:平日9:30〜18:00 ※年中無休(年末年始を除く)

TOP > 白描源氏物語 > 【第二十五帖】螢(ほたる)
白描 源氏物語

【第二十五帖】螢(ほたる)

にはかにかく掲焉(けちえん)に光(ひか)れるに、あさましくて、扇(あふぎ)をさし隠(かく)したまへるかたはら目(め)、 いとをかしげなり。

■現代語訳
急にあられもなくなるほど明るくされたので、はっと驚いて、扇でお隠しになる横顔が、とても悩ましいのです。

■鑑賞

源氏の殿の求愛から逃れたくて仕方ない玉鬘ですが、螢宮(ほたるのみや)のことは、憎からずお思いのようです。 源氏の殿は、玉鬘にことわりもなく、螢宮への返書を侍女に代筆させ、五月雨の夜にお招き寄せになると、玉鬘のお部屋に螢を一斉に放ちました。 螢の光のなかに浮かび上がった玉鬘の美しさに、宮はすっかり心奪われてしまいます。 玉鬘は養父である源氏の殿の自分への執心に苦しむばかりですが、このごろ夢中になっている絵物語にも、ご自分のような境遇の姫君は出てこないようです。
「物語に夢中とは。女君はよほどだまされるのがお好きらしい」
源氏の殿はお笑いになりながらも、こうおっしゃいます。
「歴史書は人間の一面を記録するに過ぎないが、物語にこそ、人間の真実が描かれているものだ。善も悪も、その過ちも愚かさも含め、作りものとばかりもいえないのです」
その頃、内大臣は、玉鬘がそうとは知らず、夕顔の忘れがたみの撫子の姫君をお探させになっていました。