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白描 源氏物語

【第二十二帖】玉鬘(たまかずら)

「恋(こ)ひわたる 身はそれなれど 玉かづらいかなるすぢを 尋ね来つらむ」

■現代語訳
今も昔と変わらず、亡き夕顔を恋い続ける私だが、この子はいったいどんな縁で、実の親でもない私のもとを訪ねてきたのだろう。(光源氏)

■鑑賞

夕顔の忘れがたみ・玉鬘(たまかずら)は、遠く九州で美しく成長していました。 女主人の不慮の死を知らされなかった乳母(めのと)が、みなしごの姫君を大切にお守りして、 夫の太宰少弐(だざいのしょうに)とともに筑紫(つくし)に下向していたのです。 少弐が亡くなると、肥後の豪族・大夫監(たいふのげん)が、玉鬘に力ずくで結婚を迫ってきました。 恐れをなした玉鬘一行は、早船を仕立てて都へと逃れます。 しかし母の行方は知れず、都に頼るものとてない玉鬘。神仏におすがりするほかになく、長谷観音(はせのかんのん)に詣でたところ、思いもかけず、亡き母の侍女・右近(うこん)(今は紫の上の侍女)と邂逅します。源氏の殿は右近の報告に喜び、実の父君の内大臣(昔の頭の中将)にもご内密にして玉鬘を六条院にお迎えになります。容貌(みめかたち)は夕顔譲りの美しさで、聡明さと気品を兼ね備えた玉鬘に、源氏の殿はいたくご満悦で、ご自分の養女となさいました。