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白描 源氏物語

【第二十帖】朝顔(あさがお)

童(わらは)べおろして、雪まろばしせさせたまふ。 「いと多う、まろばさん」と、ふくつけがれど、えも押し動かさで、わぶめり。

■現代語訳
(源氏の殿は)雪の庭に女童(めのわらわ)たちをおろして、雪転(ゆきまろ)ばしをおさせになります。「もっとたくさんころがそう」と調子にのりすぎた子たちが、押しても動かなくなった大きな雪玉に、手こずっているようです。

■鑑賞

源氏の殿の思い人・朝顔の姫君は、父宮を亡くされてから、斎院(さいいん)を退き、今はお里帰りしています。 少年の日からくすぶり続けた恋心を再燃させる源氏の殿ですが、聡明な姫君は、源氏の殿を情(つれ)なく拒み通します。 このことを知った紫の上の悲しみは、深刻なものでした。身分こそ変わらねど、前斎院は世間的名声も高い雅やかな女性。 後ろ盾とてない紫の上は、北の方(第一夫人)の座も失いかねなかったのです。 雪の月の夜、源氏の殿は女童たちを庭に下ろして、紫の上の気持ちを和ませようとなさいます。 しかし、悲しみに閉ざされ、憂いをおびた紫の上の横顔に、源氏の殿は藤壺の宮の幻を追い求めるばかり。その夜、源氏の殿の夢に、妄執に苦しむ亡き藤壺の宮が現れます。 夢からさめて、涙さえ流し始めた源氏の殿の異変を紫の上はどうしたことかと見守るのですが、 藤壺の苦悩する姿に源氏の殿は悲しみを押さえることができないのでした。