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白描 源氏物語

【第十四帖】澪標(みおつくし)

みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひける縁(えに)は深しな

■現代語訳
身を尽くして恋い慕うかいがあって、難波江でめぐり逢えたのも、あなたとの縁がたいそう深いからなのですね。
(光源氏)

■鑑賞

二月、帝(みかど)は譲位して、朱雀院(すざくいん)と申しあげ、おんとし十一歳の冷泉帝(れいぜいてい)(実は源氏の子)が即位なさいます。御代(みよ)改まり、宮中に返り咲いた源氏の殿は内大臣(うちのおとど)へと昇進され、源氏一門はこのうえなく華やぎました。 三月には、明石の君に姫君がお生まれになります。このことを知った紫の上は、心おだやかではありません。源氏の殿は自分には三人の子が生まれ、それぞれが、帝、后、太政大臣(だじょうだいじん)になるという予言を思い出されます。その秋、お願果たし(お礼参り)に住吉詣でにお出かけになります。偶然、舟を仕立ててお参りに来ていた明石の君は、きらびやかな源氏一行を、遠くから眺めるばかりでした。「君はゆめにも知りたまわず・・」明石の君は、逢うことのかなわぬ身分の差を思い、そっと涙するのでした。