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白描 源氏物語

【第十帖】賢木(さかき)

「神垣(かみがき)はしるしの杉もなきものをいかにまがへて折れる榊ぞ」

■現代語訳
「この神垣には人を導くめじるしの杉もございませんのに、どうまちがえて榊の葉を折って こちらまでいらっしゃたのでしょう」
六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)

■鑑賞

六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)は、源氏の君への思いを断ち切り、斎宮(さいぐう)の姫と一緒に、伊勢に下向することになりました。 源氏の君は野宮(ののみや)に滞在する御息所を訪ね、別れを惜しみます。
さて、桐壺院の崩御を機に、弘徽殿大后(こきでんのおおきさき)と右大臣家の人々は、藤壺の宮がお産みになった春宮を廃嫡しようとしていました。藤壺の宮は源氏を春宮の唯一の後見として頼みに思うのですが、源氏の君の恋の情炎は熄(や)むことがなく、このことを危ぶんだ藤壺の宮は、御髪を削り、出家の道をお選びになります。
その真の愛と深慮を、源氏の君は知るや知らずや、尚侍(ないしのかみ)となった朧月夜との逢瀬を重ね、その密会の現場を、あろうことか父君の右大臣に発見されてしまうのでした。 激怒した弘徽殿大后は源氏の君の失脚をはかります。