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白描 源氏物語

【第一帖】桐壺(きりつぼ)

をさな心地にも、はかなき花・紅葉につけても、心ざしを見えたてまつり

■現代語訳

光の君は幼心に、ちょっとした春の花・秋の紅葉も、藤壺の女御にご覧いただきたくて、贈り物になさいます。

■鑑賞

どの帝の御代でございましたでしょうか。帝の籠愛この上ない更衣(桐壺更衣)がございました。他の女御や更衣たちはおだやかではございません。 美しい玉のような光の君までお生まれになると、第一皇子の母・弘徽殿(こきでん)の女御をはじめ、後宮の女性たちは嫉妬と罪悪を深めるばかりでした。周囲の迫害にたえきれず、桐壺更衣は病になり、若くして亡くなってしまいます。
帝はたいそうお悲しみになり、桐壺更衣に生き写しの藤壺の女御をお迎えになりました。光の君も母君に似たという藤壺の女御をおいになります。
さて、帝は桐壺更衣の忘れ形見の光の君こそ、東宮(皇太子)に立てたいとお考えになるのですが、それは争いを深めるだけのかなわぬ望み。高麗人(こまうど)の不思議な予言もあり、源氏の姓を与えて臣下の身分となさいます。
元服した光の君は、左大臣家の葵の上と結婚しますが、藤壺の女御を忘れることができないのでした。