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源氏物語【41】受け継がれる香りの文化

【41】受け継がれる香りの文化


今回は江戸時代に流行した源氏香の話題です。



◆源氏と香道


江戸文様のひとつに
源氏香之図(げんじこうのず)と呼ばれるものがあります。
短冊が並んでいるような、あるいは鳴子(なるこ)のようなデザインで、
茶道具や菓子についていたり、着物の文様になっていたりします。

実はわたしたち《京都宇治式部郷》のマークも源氏香之図。
その名を「浮舟(うきふね)」といいます。

香道(こうどう)の発展した江戸時代、
組香(くみこう)が盛んに行われました。
数種類の香を順番に?(た)き、
何番目と何番目が同じ香だったかを当てる遊びです。

源氏香も組香のひとつで、5種類の香を用意し、
それぞれを5つの包みに分けて25包とします。
その中から無作為に選ばれた5つが順番に?かれるのです。

競技者は5本の縦線を描いた紙をもち、
同じだと思ったものを横線でつなぎます。
最初と最後が同じで3番目と4番目が同じだったら、
その組み合わせは「浮舟」ということになります。

5つがすべてちがう香だったら「帚木(ははきぎ)」、
5つとも同じ香だったら「手習(てならい)」というように
巻名に対応する香の組み合わせはあらかじめ定められています。

組み合わせは全部で52種類が考えられます。しかし
数が合わないので「桐壺」と「夢浮橋」は除かれています。
ちょっと無理やりな感じがしますが、
この時代の香道は文学と結びつく傾向があったのです。


◆香りのすごろく


「白河香」という盤物(双六のような遊び)がありました。
香を聞き当てると先に進めるのですが、
主題になっているのが能因法師の
「都をば霞とともに出でしかど 秋風ぞ吹く白河の関」という和歌。

「都の霞」「秋風」「白河の関」という3種の香が用意され、
まずそれぞれの香の試し?きをして香りを覚えます。

本番で全部当てられれば「関越ゆる」といって最高点が得られます。
一つも当てられなかったら「関止(せきどめ)」といい、
一つしか当てられないときは「旅衣(たびごろも)」。
目的地に着かないので旅の途中だという意味で、
なんともお洒落で風雅な遊びです。

江戸時代に庶民の間にまで広まった組香は
源氏たちが行なっていた薫物合せ(たきものあわせ)とはちがい、
すでにある香を聞き当てるもの。

その手軽さとゲーム性ゆえに大流行した時期もあり、
「商人職人農民迄みだりにもてはやし」(香会余談)というありさま。
自称香道の宗匠も百出して、都会から田舎まで
弟子を募って徘徊していたと伝えられます。
今では想像もつかない過熱ぶりだったようです。