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白描 源氏物語

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【第十一帖】花散里(はなちるさと)

【第十一帖】花散里(はなちるさと) 

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たちばなの香をなつかしみ郭公(ほととぎす) 花散る里をたづねてぞ訪とふ  
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ■□■ 現代語訳 ■□■  
「昔の人を思い出させる橘の香が懐かしいので ほととぎすはこの花の散るお邸を捜してやってきました」(光源氏)  
■□■ 鑑賞 ■□■
世の中は何もかも無常と、引きこもりがちの源氏の君でしたが、 五月雨(さみだれ)の空が珍しく晴れたある日、 亡き父帝(桐壺院)の女御(にょうご)、麗景殿女御 (れいけいでんのにょうご)のお邸へと、お出かけになります。 その妹君の三の君(花散里)は、 かつて宮中において源氏の君と思いを交わした人でした。 橘の花がかぐわしく咲きほころぶお邸で、 女御との昔語りに、源氏の君はしばし桐壺院の御世を 懐かしみました。その後、さりげなく花散里のお部屋を お訪ねになります。花散里は、永い途絶えの恨みも辛さも、 源氏の君のお顔を見ただけで忘れてしまったかのようです。 今も変わらぬ花散里の優しさに、 源氏の君は一時の心の安らぎを覚えます。
 
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