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  源氏物語メールマガジン >> 【63】粥の霊力

  【63】粥の霊力
 



     今回はお正月に食べるおかゆの話題です。

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◆正月の尻たたき
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正月が晴れやかで楽しいのは今も昔も同じ。
清少納言が貴族邸内のひとコマを
こんなふうに書き記しています。


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十五日節供(せく)まゐりすゑ かゆの木ひきかくして
家の御達(ごたち)女房などのうかがふを うたれじと用意して
つねにうしろを心づかひしたるけしきもいとをかし…(後略)
(枕草子 三段)
───────────────────────────────
正月の十五日に望粥(もちがゆ)の御膳を用意し
粥(かゆ)の木を隠して家の女官や女房たちがねらっているのを
たたかれまいと用心してずっとお尻を気にしているようすも
とてもおもしろい…


粥の木というのは粥を炊くのに使った薪(たきぎ)の残り。
これで女性の尻を打つと子宝に恵まれるというので、
夫のいる姫君や女房は恰好の標的にされていました。

『枕草子』には「内裏(うち)わたりなどのやんごとなきも
けふはみなみだれてかしこまりなし」とあり、
宮中でさえも尻たたきで大騒ぎしていたことがわかります。


この日の粥を望粥(もちがゆ)というのは、
旧暦十五日の満月の日、つまり望月の日に食するからです。
『土佐日記』にはこの日に「あづきがゆ」を食べたとあり、
小豆を入れるのが一般的だったようです。

しかし宮中では七種粥(ななくさのかゆ)という
特別な粥が作られ、天皇に供えられていました。
使うのは米、粟(あわ)、稗(ひえ)や小豆など七種の穀類。
七日に食べる七草粥とは別物です。


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◆呪術の名残り
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かつては米を蒸したものを飯(いい)と呼びました。
それに対し、米を煮たものが粥です。
粥は水の量によって固粥(かたかゆ)と汁粥(しるかゆ)にわかれ、
現在のご飯は固粥に、おかゆは汁粥に相当します。


正月十五日を粥節供と呼ぶ地方があるそうですが、
このことから粥が日常的な食べ物ではなかったことがわかります。
また粥占(かゆうら)やおかゆ試しという占いが
十五日の粥で行われており、粥は神聖な食べ物だったのです。

占いの方法はさまざまです。
粥をかきまわす棒(粥杖=かゆづえ)の先を十文字に割っておいて
そこにはさまる粥の量で豊作か否かを予想したり、
粥の中に竹や葦(あし)の管を差し込み、中に入った粥の状態で
その年の作柄を占ったりしました。


十五日には成木責め(なりきぜめ)という農村行事もあります。
柿の木などを棒でたたいたり斧(おの)や鉈(なた)で脅かして
たくさん実をつけるように促すもの。
このときに粥杖を使う地方があるといいますから、
嫁の尻をたたくのと同じ目的なのがわかります。

なんとも素朴で強引な(?)多産の願い。
それにしても粥の力には驚きます。




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