京都宇治式部郷
年末年始を除き
年中無休!
ご注文から2〜3日後の出荷になります。※日祝を挟む場合は4〜5日以内の出荷

商品カテゴリ一覧 > 白描 源氏物語 > 【第二十七帖】篝火(かがりび)

白描 源氏物語

源氏物語とその時代 源氏物語の構成 紫式部について 白描画とは

『白描 源氏物語』バックナンバー一覧へ

【第二十七帖】篝火(かがりび)

【第二十七帖】篝火(かがりび) 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
篝火(かがりび)に たちそふ恋の 煙こそ よには絶えせぬ ほのほなりけれ  
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ■□■ 現代語訳 ■□■  
「この篝火とともに立ちのぼる恋の煙こそは、 いくつになっても燃え尽きることのない私の恋の炎だったのです」(光源氏)  
■□■ 鑑賞 ■□■
内大臣の今姫君(いまひめぎみ)・近江の君のうわさが、 世間におもしろおかしく広がっています。 「ご落胤(らくいん)だなどと、ものものしく取り立てておきながら、 気に入らぬとなれば、世間の笑い物にしておくとは。 内大臣も情に欠けることよ」 源氏の殿は近江の君に同情していました。 (父上に引き取られていたら、私もどうなっていたことでしょう) 玉鬘は源氏の殿の庇護をありがたいものに思い、 次第にお心をお許しになっていきました。 秋の夕まぐれ、琴を枕に、源氏の殿は玉鬘と添寝をなさいますが、 それ以上のことはなさらず、 ただ篝火の煙になぞらえて断ちがたい恋情を訴えるのでした。 玉鬘は、顔をそむけて、 「そんな煙のような恋ならば、空にあとかたもなく消し去ってくださいませ」 と、消え入るような声で答えるのが精一杯でした。