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白描 源氏物語

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【第二十四帖】胡蝶(こちょう)

【第二十四帖】胡蝶(こちょう) 

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春に日のうららにさして行(ゆ)く 舟は棹(さお)のしづくも花ぞちりける  
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ■□■ 現代語訳 ■□■  
「春の日がうららに射す中に掉さす舟は、 その棹からしたたる雫までも花のようにきれいに散りますこと」  
■□■ 鑑賞 ■□■
三月も末、六条院は爛漫たる春を迎えて、 源氏の殿は龍頭鷁首(りょうとうげきしゅ)の船を池に浮かべ、 管弦の遊びを催されます。その翌日は、お里帰りした秋好中宮 (あきこのむちゅうぐう)の季(き)の御読経(みどきょう)。 紫の上は、鳥・蝶の装束に着飾った女童(めわらべ)を使わします。 鳥には白銀(しろかね)の瓶(かめ)に桜の生け花を、 蝶には黄金(こがね)の瓶に山吹の生け花を持たせて。 「秋を好むあなた様にはこの花園の胡蝶も お気に召さぬものとご覧になっているのでしょうか」 「胡蝶に誘われるままに、お訪ねしたい気持ちでした」 螢宮(ほたるのみや)(源氏の弟)、髭黒大将(ひげくろのたいしょう)、 柏木(内大臣の嫡男)など、 玉鬘へ思いをよせる君達が、六条院に大勢参り集います。 源氏の殿は親風を吹かして、玉鬘宛の恋文にすべてお目を通しつつ、 ご返書の指示をお与えになるかと思えば、 「それにしても、あの夕顔と別人とは思われぬ」 と、お手をとり、慕情を訴えます。 玉鬘はどうしたらいいかわからず、苦悩するばかりです。
 
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