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白描 源氏物語

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【第十六帖】関屋 (せきや)

【第十六帖】関屋(せきや) 

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「逢坂の関やいかなる関なれば しげき嘆きの中を分くらん」  
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ■□■ 現代語訳 ■□■  
<逢う坂の関>とは、いったいどういう関所ゆえに、 生い茂る木々の間をかきわけてこうも 深い嘆きを重ねるでしょう。(空蝉)  
■□■ 鑑賞 ■□■
空蝉(うつせみ)は、伊予介(いよのすけ)から常陸介(ひたちのすけ) となった夫にしたがい、東国に下っていました。 任期が満ちて上洛する常陸介一行が、 逢坂の関を越えて京に入ろうとする折しも、 偶然にも石山詣(いしやまもう)での源氏の行列と行き合わせます。 源氏の君にとって、空蝉は今も忘れられない女(ひと)であり、 思いもかけぬ邂逅に空蝉の心もあやしく乱れます。 昔のことを思うにつけ、今の我が身を思うにつけ・・ 来し方も行く末も、この涙が止まることはないのでしょう。 空蝉は夫との死別後、継子(ままこ)の河内守(かわちのかみ)の懸想に、 女の宿世(すくせ)をはかなみ、出家して尼になりました。