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白描 源氏物語

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【第十四帖】澪標(みおつくし)

【第十四帖】澪標(みおつくし) 

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みをつくし恋ふるしるしにここまでも めぐり逢ひける縁(えに)は深しな  
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ■□■ 現代語訳 ■□■  
身を尽くして恋い慕うかいがあって、難波江でめぐり逢えたのも、 あなたとの縁がたいそう深いからなのですね。(光源氏)  
■□■ 鑑賞 ■□■
二月、帝(みかど)は譲位して、朱雀院(すざくいん)と申しあげ、 おんとし十一歳の冷泉帝(れいぜいてい)(実は源氏の子) が即位なさいます。御代(みよ)改まり、宮中に返り咲いた源氏の 殿は内大臣(うちのおとど)へと昇進され、 源氏一門はこのうえなく華やぎました。 三月には、明石の君に姫君がお生まれになります。 このことを知った紫の上は、心おだやかではありません。 源氏の殿は自分には三人の子が生まれ、 それぞれが、帝、后、太政大臣(だじょうだいじん)になるという 予言を思い出されます。その秋、お願果たし(お礼参り)に 住吉詣でにお出かけになります。偶然、舟を仕立ててお参りに 来ていた明石の君は、きらびやかな源氏一行を、遠くから 眺めるばかりでした。「君はゆめにも知りたまわず・・」 明石の君は、逢うことのかなわぬ身分の差を思い、 そっと涙するのでした。