商品カテゴリ一覧 > 白描 源氏物語 > 【第八帖】花宴(はなのえん)

白描 源氏物語

源氏物語とその時代 源氏物語の構成 紫式部について 白描画とは

『白描 源氏物語』バックナンバー一覧へ

【第八帖】花宴(はなのえん)

【第八帖】花宴(はなのえん) 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
憂き身世にやがて消えなば尋ねても 草の原をば問はじとや思ふ  
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ■□■ 現代語訳 ■□■  
(朧月夜)「不幸せな私がこのままこの世から消えてしまったら、
名乗らなかったからといって、あなたは草の根を分けてでも私を
尋ねようとはなさらないでしょうか」
 
■□■ 鑑賞 ■□■
その二月(きさらぎ)の頃、桜の宴が催されます。 源氏の君の舞いや詩の見事さに、人々は深い感動を受けます。 宴の後の夜も更けて、源氏の君は酔い心地のまま、 藤壺の宮にお逢いできるかと、大胆にも後宮をうかがいます。 そこへ、「朧月夜(おぼろづきよ)に似るものぞなき」と歌いながら 歩いてくる姫君がいます。 源氏の君に袖をとらえられた姫君は、 おびえながらもあの源氏の君と知ると、心許して一夜を共にします。 再会の約束に二人は扇を交わしました。 この朧月夜の姫君は、右大臣家の六の君で、弘徽殿(こきでん)の 女御(にょうご)の妹君。 四月には春宮(とうぐう)への入内も決まっていたのですが、 姫君もあの夢のような逢瀬が忘れられず、 人知れず物思いに沈むのでした。